悪夢のような数日間

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「治す気はありました。兵庫の事業所に書類を提出しなければいけなくて、外出ついでに行きました。」 完全に言い訳だけど、事実をありのままに伝えた。 「もし逆だったらどうする? 悲しくない? こっちはあんたの分まで働いてて、ネイルに行きたくても行けないんだよ。 それがあんたはゆっくり休んでやりたいことやって、治す気はありました~って出勤してきたら腹が立つでしょ? じゃあ、あんたは皆の分働いてくれる?あたしたちネイルに行くから一人で働いてくれる? 全員休むから、あんた一人で働いてくれんの?」 「すみませんでした…。」 上司の意見を素直に聞き入れられなくなってきている自分がいる。だけど、それじゃいけないと葛藤する自分もいる。 他人に愚痴も言えない。 上司の言う通り以外にすることが、私にとって「負け」になっていた。 この後も、咳一つネイル一つのことで怒られ続けた。
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