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「どうしたの?まこと」
燈子が横から覗きこむように、こちらを伺っている。
なぜかばつが悪い様な気がし、昇降口へ向かう足を止めた。
「なんか悩みごと?考え込んじゃって」
「いや、超体感ゲームといっても実際はどういうゲームをするのかな、と考えててね」
自分が今考えていた小恥ずかしいことを言えるはずもなく、咄嗟に別のことを言う。
「色々なものがあるらしいよ。実際はゲーム規約上あまり口外しないらしいしね」
「なるほど、じゃぁ真司に聞いてもわからないか…」
そう言うとまた俺は歩き始める。
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