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ゴァァァ 雑音が耳に入る。眼を開けると、先程までの白い空間は嘘の様にそこには道路があった。 当然の様に車が走り、歩道には当然の様に人が歩いている。 自分も今歩道に立っている。道幅も広く何人も横並びで歩くことが出来るくらいだ。 「ここどこ?」 後ろで声がした。振り返ると燈子が立っていた。 それだけではない。真司も含め、あの場にいた全員がいる様だ。 「凄い、これがゲームの世界!?半端じゃない」 みんなが各々にゲームとは思えないゲームの世界に感嘆した面持ちだ。 確かにゲームとは思えない。太陽の暖かさや地面の照り返し、自分の服を見てもどう考えても現実だ。 いや、そんな事より早くみんなにゲームの真実を教えないと。
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