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「ゼハ……ゼハァ…ゼハァ…やっと……着いた」
「ゼハァ…ゼハァ……だね。でもいきなり走り出してどうしたの?」
「どうしたの……って…今日は……音楽室が前半しか使えないから急いだんだ」
(ヤバイな……結構、体力を使ったな。………でもいいか、早く行った分練習をすればいいよな
とりあえず蓮水さんが息を整えたら入るか………)
僕は蓮水さんを見た。見ると蓮水さんはまだ息が整ってなく座り込んでいた……その様子を見る限り辛そうである。
「は、蓮水さん!!」
「だ、大丈夫だよ」
(……いや大丈夫じゃないだろ?……とりあえず保健室に連れて行くべきだよな………よし)
「ごめん………蓮水さん」
「……えっ!?友弥くん??」
僕は蓮水さんを持ち上げた。
蓮水さんと目が合い少し恥ずかしい。僕はあわてて目を反らしなるべく蓮水さんを見ないように前を向いた。
「ちょっ……ちょっと友弥くん!?………は、は、恥ずかしいよ」
恥ずかしがる蓮水さんの声は可愛らしく僕の心をドキドキさせた。それだけじゃない何だか変な気になりそうだ。
(煩悩退散。煩悩退散。煩悩退散。煩悩退散。煩悩退散。煩悩退散。)
そう心で呟きながら保健室へと急いだ。
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