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……駄目だ。今はこの娘について論じたら駄目だ。
今は1分でも早く音楽室に行かないといけないが………行けない。
まずはこの娘を立たせないと……………
「……あの~?」
「な、何よ」
さっきから気になるが何でこの娘、僕をじっと見てるんだ?………いや、ただの自意識過剰か?
「……キミさ。さっき僕に立たせろとか言って人に手を差し出させて置きながら何で立たないんだ?」
「ふん!……そ、そんなのわ、私の勝手でしょ………」
何、偉そうに言ってやがる?
もういい。………良心的には痛むが……しょうがないな。………ここは強行突破で…………
「もう……いい加減にしろよな」
「……えっ!?…わっ………て……きゃっ!!」
僕はちょっと声のトーンを上げ、その娘の手を掴み、そのまま引き上げた。
その娘は……と言うと顔を真っ赤にして口をパクパクしながら驚いていた。
「悪ぃな……僕、ちょっと用事があ………ブハッ……」
その娘に謝っていた僕に何か不思議な¨モノ¨がぶつかってきた。
そして僕は¨それ¨に吹き飛ばされたのだった。
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