まえがき

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私 母親と別れたのはまだ2歳頃だったので 世界の中心は『父親』だった 父親に好かれるように演歌を聞き 父親に褒められたくて 福祉の仕事に就いた(これはきっかけで その後ちゃんとその仕事を愛していましたよ) だけど 父親は褒めてくれなかった そして ズルイ私は めちゃめちゃをしている姉を引き合いに出し 自分の株を上げようとした これは結構上手くいった… 余計に 姉の居場所を無くしてしまうとわかっていても… そして 3人は いつも誰かと誰かが言い合っていた そのうち 仕事のせいもあって 一緒に食事をとることも 下手すれば顔を合わせることもなくなっていった そんな家が たまらなく居心地悪く感じた いつも家の中ではイライラしていた(家族みんな外面だけはいいので余計に溜まっていたのかも…) 今ならわかる みんな『寂しかった』んだと でも 私は逃げ出したんだ
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