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「いつまで笑ってんだコラ」
「ぷっ…だっ…だって～」
土方はいつまでも笑い続ける総司を睨みつける。
「こらこら、そんな事を言っている場合か！」
それまで黙ったままであった近藤が会話に入ってきた。
「総司、何か訳あって彼女をここへ連れてきたのではないのか？」
近藤は着ている着物の裾に手を入れ、両手を組む。
その落ち着いた雰囲気に総司の笑いはすぐに収まった。
「あぁ、そうでした!!彼女帰る家がないそうなんです」
ごく淡々と話す総司。
土方の眉がピクリと動く。
「なに!?それは本当かね!?」
近藤が驚いたように総司に尋ねる。
「あぁ～あ…。土方さんが彼女に嫌みなんて言うから出てっちゃったじゃないですかぁ～」
総司は近藤の問いには答えず、唇を尖らせ土方を非難する。
「……それがどうした？もともと出てってもらう予定だったんだ…。別にいいじゃねぇか」
土方はそう言うとクルッと総司に背中を向け、家の中に入っていってしまった。
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