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自分的にはいたって普通である。
「近藤さんはお前みたいなガキは相手にしねぇし、総司は女に興味がねぇ」
土方さんの言っている意味がわからない。
でも妙に『総司は女に興味がねぇ』と言うところが引っかかった。
「…まぁ、俺もガキには興味は無いが、どうしてもってんなら相手してやってもいいがな」
ニヤリと口角を上げて厭らしく笑うと私の顎を持ち上げ目線を合わせた。
…ムカつく。
「ろ…」
怒りを抑えて言葉を発した。
「ろ?」
すると土方さんが余裕そうな表情で私の返事を促したので
「ロリコンっ!!ムッツリ!!変態っ!!」
そう言って顎に置かれた手を思いっきり叩いて土方さんを突き飛ばした。
しかし土方さんは少しよろけただけでまだ余裕そうな表情だった。
ムカつくっ!!
負けず嫌いな私は下を向いて赤い顔を隠しながら土方さんを睨みつける。
「…フンッ。冗談だ…。流石にお前みたいなガキに手ぇだすほど溜まっちゃいねぇよ」
そう言うとさっきとは違う笑みを浮かべながら私の頭にぽんっと手を乗せ、私の前を通り過ぎた。
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