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今から約10年前、
私の闘病生活が始まった。
その日12月7日は雨だった様な記憶が・・・
友人の家で『何か風邪っぽいな』と思いながらもくつろいでいたら突然吐き気が・・・
急いでトイレに駆け込んだ瞬間、大量の吐血。
『何?』すぐには何が出たのか
分からなかった。少しして鉄っぽい臭いで気付いた。
『どうしよう・・・とにかく病院に
電話しないと』
近所の有名な巨大病院に電話・・
電話に出た看護師さんは、
『心配でしたら来てください』
『えっ??』っと疑問を持ちつつ少し楽になっていたから、横になって休むことに。
そうこうしていると、お腹が空いてきた。
無性に餃子が食べたくなり、お気に入りの餃子屋へ。
いつものゲンコツ餃子を食べている時に、再び吐き気が・・・
トイレに駆け込み2度目の吐血。さすがに危ないと思い自宅に
帰宅。(今思うと、なぜすぐ病院に行かなかった?)
『お兄ちゃん、病院連れてって』そこで3度目の吐血。
急いでさっき電話した病院へ直行した。
病院に到着後、しばらくして再び吐き気が・・・
すぐに私の顔の前に兄の手が。
手で吐瀉物を受けようとしてくれた。何とか受ける物が間に合って4度目の吐血。兄の咄嗟に出してくれた手に涙がこぼれた!
実は恥ずかしい話、
当時私はその病院に勤めていて、アポなしでも診て貰えた。
『何ですぐ来なかったの』
当然叱られた。後になって聞いた話では、両親には『永くないでしょう』と余命数ヶ月の宣告が・・・
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