闘病生活１０年間分

初めての手術

数日間の一時退院後、再び入院。いよいよ覚悟を決めないと･･･

難しく無い手術とはいえ、肋骨の間から左脇腹までの切開になるとの事だったので、かなりのショックでしばらく泣いてしまった。
それでも私の良いところで立直りが早く、数時間後には手術後の生活をどうするか考え始めていた。

外科病棟に入院してからは、呼吸の練習を、毎日、朝昼夕と起こなった。貧血の為か、ゆっくり吐いたり吸ったりする事すら辛くて、少しサボったりもした。
そのくせ友人との面会室でのお喋りは辛くても我慢出来た。

手術室に入ってからの事は全く
覚えていない。麻酔で意識が遠退いていく感覚が気持ち良かった事以外は･･･

手術は約4時間で終わった。
意識が戻ってからの一言目が
『チョロは？』猫の事だった。
父と母が『家に居るよ』と言ったのをハッキリ覚えている。

術後のリハビリは辛く、翌日から『とにかく歩いて』の指示通りに泣きながら歩き回った。
『無理しなくて良いよ』と言ってくれる先生と、『辛くても頑張って』と私にしたら鬼の様な先生とどっちの言う事を聞いたら良い？それでも私は頑張って歩いた。