君の街へ

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泣き崩れた私の背中を優しく擦りながらアユリは言う。 「そんな事関係ないんじゃないかな? 名字は知らなかったし出身だって知らなかったかもしれない。 でも二人が過ごした時間に偽りがなかったんだったらそんな事どうでも良い事だと思うよ! 一緒に、お参りしよ?リンもきっと喜んでくれるはずだしね!」 手を差しのべてくれたアユリの手を掴み立ち上がる。 空は晴天で雲一つない。 まるでリンが笑っていてくれてるみたいだね。
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