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『電柱殴っちゃって…多分折れた。』
え??最初はと~すけの言っている意味が分からなかった。気持ち悪いから病院に行きたい訳ではなく、指が折れたという事らしい。骨折すると気持ち悪くなるらしいのだ。
『なんで殴ったの?わざと折ったの?』
私の方が取り乱していた。
『会いたいのに、結鶴ちゃんが全然帰って来ないから…男も一緒にいるって思ったら、なんか悔しくて…。ゴメンね、こんな事で嫉妬して。』
日曜なので、休日診療の病院しかやっていない事に気付き、結局と~すけは一旦帰宅し、親と病院へ行く事になった。
しばらくして電話がかかってきた。
『大丈夫だった?』
『やっぱ骨折だった、左手の人差し指だけだからそんなに問題ないよ。』
私はほっとしたが、でも少し、と~すけが怖かった。
『もう絶対こんな事やらないから、本当に心配かけてゴメンね。
俺も不思議なんだ。怒ったりとか、感情的になって何かをするって事がないから。』
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