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でも、涙が溢れて来た。
『…ゴメンね、俺、結鶴ちゃんの事、大切に想ってる。それは本当なんだ。だけどこんなんじゃ、結鶴ちゃんは俺なんか大嫌いになるよな。もう会いたくもなくなるよな…。』
と~すけはそっと私を抱きしめた。
『…好き。あなたが好きです…。』
私は小さくつぶやいた。
と~すけは頬にキスをした。
『…別れるまでに時間がかかるから、それまで待っててくれる?』
『……。』
それまでは彼女ともキスするのだろうか?
そう考えただけで……!
『…待てない!!
…彼女と別れなくてもいい…
それでも私は好きだから、だからと~すけを待てないよ。』
『結鶴ちゃん…。こんな俺を好きでいいの?後悔しない?』
『しないよ。』
私は焦っていた。
またこのまま帰ってしまったら、彼女の元へも帰ってしまう気がしたからだ。
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