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強気で言ったものの、私は怖くて目を閉じていた。
『もしやっぱり嫌になったら言って、やめるから。無理しなくていいから。』
と~すけはゆっくりと身体を重なった。
私は痛みと喜びを感じていた。
これで少し彼女に近付いた気がしていた。
私の大切なモノは、大好きなと~すけに捧げる事が出来た。
またふと涙が零れた。
『痛かった?ゴメンね…。』
『ううん、嬉しいからだよ。』
私はと~すけの腕枕の中で眠った。
本当に幸せに満ち溢れていた。
ピアスのリボンの様に、二人は結ばれたつもりでいた。
身体だけ結ばれただけとも知らずに…。
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