止まることを知らない運命は

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  「季結さん、話戻しますけど………」 「ああ、そうだったね。商学部ならさ、あたし、もう1個サークル入ってんだよね。入らない?」 「何のサークルっすか?」 「経理研究会だよ」 『経理研究会……?』 「そ。よーするに会計士や税理士になりたい人や簿記取りたい人達が入るサークル。簿記取っといたほうがいいよ~」 「それは俺もおすすめするよ。季結、去年公認会計士の資格取ってて、大手監査法人の内定とれたし。ずるいよな」 「ずるいって…あたしが頑張ったからだよ」 「なんか公認会計士って響きいいっすね」 「響き!?」 「具体的にどんな事をする職業なんですか?」 それからしばらく季結は丁寧に、かつわかりやすく公認会計士について説明してくれた。そして最後に将来について具体的に決まってないのなら、と言った。 「私入りたいです」 「俺も」 「あ、無理にじゃなくていいよ?興味あったらで」 「季結さんの話聞いて興味湧いてきました!」 「そう?嬉しいなぁ。じゃ、部長に話しとくね」 『ありがとうございます!』  
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