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「おう、佑…とっ!?!?」
佑都に気付いて爽やかに笑う央悸くんに構わず、私は彼の肩をがしっとつかんだ。
彼に黄色い声をあげていた女子達の目線も気にしていられない。
私は驚く彼に詰め寄った。
「あなた央悸!?!?片品、央悸くん!???」
彼の肩を掴んで揺さ振ると、彼は必死で言葉を紡ぎだした。
「…っそうだけど!!なにお前??」
「私、姫理!!沢口姫理!!!!覚えてない??」
すると彼はゆっくり表情をこおらせる。
おお、これが世に言う『目が点』てやつ??
妙に冷静に観察する私が見守るなか、彼は口元を引きつらせ、私から目をそらして言った。
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