1○偶然??必然??

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そんなことを考えながら学校に着いた。 玄関前にある掲示板は、クラス分けを見ようとする人達でごったがえしている。 私がうんざりしながら掲示板に近付くと、人ごみのなかから私のもう一人の親友、中端楓(なかはたふう)が飛び出してきた。 「めりおはよっ!!同じクラスだよっ4組っ」 楓は私が『姫』なんて認めない、とか言って私を“めり”と呼ぶ。周りの人たちも彼女に賛同し、私のことを“めり”と呼ぶ人はたくさんいる。 私は別に姫じゃなくて全然構わないし、むしろ“めり”という呼ばれ方はかわいくて気に入っていた。
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