ある夏の一日

4/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「ときどきムショウに食べたくなるんさなぁ。コーラとキャラメル味のホップコーン。」 A子がいつものように同意を求めるように言う。 私自身、それがいつもいつも本当に嬉しい。 お互いの感性が似てるという事は,なんだか100年,もっと以前から知ってたような気がして仕方がない。 「その組み合わせがええなぁ。コーラとキャラメルポップコーンやろ?すごい文学的ちゃう?」 「めっちゃええよな!文学的やよな!」 そのどす黒い色をした美味しい飲み物と,甘くて香ばしいそれとの組み合わせは,なんだかとてもロマンチックなもののように感じるのだ。どこかの小説の文章にでも出てきそうな,ちょっと個性的な響きに。 少なくとも私達2人は、そんな風に感じるのだ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!