プロローグ

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『母上   父上   あの絵本買ってください   良いでは無いですか5円ですよ?     前の学術試験で ひらがな100点取れたんですよ? 算術だって ソロバンは一位でしたし…良いじゃ無いですか! 買って下さい~』       『んもぅ…うるさいですね… これを買ったら もう ベーゴマは買いませんよ?』       『あの絵本が欲しいのです』     『…良いじゃないか…買ってやれ ツヨイ産業は潰れんわ』     親は例の絵本を買い与えた…   すると、子は跳ぶように喜び   本来、高価な『コマ』を買うための 買い物も 一冊の『絵本』で幕を閉じた   少年は少し『後悔』という物を感じたが   実際に手に持ち 歩き出すと直ぐに そんな気は吹き飛んだ
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