3人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………」
「なぁ美月……??」
俺の名前は綾川涼介。こんなんでも一応演劇部部長って言う肩書きを担いでる。
そして今、俺は何やら良からぬ事態に立ち会ってしまった……。
そんな俺の憂鬱オーラにも気付かない目の前の男…クラスメイトの柏木美月。とりあえずと言えば聞こえは良くないが、俺の大切なヤツだ。
要するに好きになっちまったってこった!!仕方ねぇだろなったモンはよぉ!!
それはまぁいいとしてだな。
今、俺が置かれた状況を説明しようか??…え??いらない??まぁそう言わず付き合えよっ。
場所は近くの大きなデパート。あろうことかそこで美月と会ったんだ。いや、会いたくなかった訳じゃ無いからな。
そしたら、美月はお菓子の材料売り場で唸ってた。
コイツはさ、家庭科部の部長でさ。男一人お菓子の材料売り場にいても許されるのさ。材料売り場に立ち入り資格なんて無いだろうが…。
まぁ料理は上手いし、裁縫は出来るし。見た目以外は女みたいなヤツだ。
そんな美月が何を唸っているかと言うと…………。
「…何作るか決まったかぁ??」
「…いや、まだ」
今度、家庭科部で何を作るのか悩んでいるらしい。コノヤロそんなに真剣に悩むのはバレンタイン直前の女子の思考だからなっ!!
もう、家庭科部って乙女部に名前変えろよ。
まぁそんな美月が俺は好きなのか……ゴニョゴニョ。
最初のコメントを投稿しよう!