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「俺って愛されてるなぁ、まぁ俺も愛してるケドっ」
「……ウソくさい」
「酷っっ!!」
いくら演劇部だからってこんなことまで演技しねぇっての。
変に疑り深いなコイツ。
まぁそれは美月が俺を好きだからゆえだと、勝手にポジティブな解釈でもしておこう。
「それより答えは」
「うーん…美月が作るの全部美味いしなぁ。何でもいいや。」
「答えになってないっ」
「えぇ、……じゃあケーキとか食べたい。」
「ケーキか…好きにデコレーションしたら楽しいな。」
ほんと思考が乙女だなっ(笑
「あ、俺フルーツ大好きだからな」
「成る程。デコレーションにもやり甲斐がでるな。」
そうと決まれば材料を。
って言ってカートを取りに行った。2つも。コイツどうやって持って帰るんだよ……。
「…………根性。」
「無理だろっ!!!!!」
まぁ今は暇人だし、荷物持ちくらいにはなってやろう。
明日ケーキと言う楽しみも出来たしな。
そして明日、家庭科室を覗いてやるんだ。俺の為にケーキに楽しそうにデコレーションしてる美月をな。
これまた自分勝手な解釈だが、俺が好きなのと同じように、美月も俺が好きなんだと良いと思う。
「荷物持たせて悪いな。」
「なんの。美月の俺への愛の重みだと思えば。」
「~っ///このっ馬鹿。」
-続-
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