プロローグ

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食器を棚に片付けようとして、ソレは手から滑り落ちた。 可愛い動物の絵が描かれた茶碗は、そのままシンクに落ち、ガシャンと音を立てた。 「…………よかった。割れてない…」 ほっとした自分に驚いた。 割れなかったことにほっとしたんじゃなかった。 “彼からもらったお茶碗が”割れなかったことにほっとしていた。 彼--ユウイチは私の元カレ。
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