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美少年は刀を二本腰に差していた。
(映画村なのかな…ていうか撮影中なら私邪魔だったんじゃ…。でも映画村ってこんなに人すくなかったっけ…?…あれっ?よくよく考えればなんで私お寺にいるの?たしか歩道で車に轢かれたはず…)
「あの…ここってどこですか?」
美少年は不審に思ったような顔をしたが親切にも答えてくれた。
「どこって…壬生ですよ?」
「壬生ぅ!?!?!?」
予想を超える答えがかえってきたので思わず声をあげる。
「…?」
「え?ちょっと待って…つかぬ事をお聞きしますが今何年でしたっけ?」
優希は混乱しながらも確かな情報を手にいれようとした。
「文久三年ですが…。」
何となく予想はしていたがあまり聞きたくはなかった答えだった。
「あ~…えっと…助けていただき[?]ありがとうございました!!ではっ!!」
優希はさっと立って荷物をつかみ逃げるように走り去っていった。
「…えっ!?!?」
残ったのは美少年と…気難しい顔をした男だった。
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