始―ハジマリノユメ―

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―ここはどこだろう。 私は真っ白な場所に立っている。 現実とも夢とも思えない不思議な感覚にとらわれながら。 ―――フッ 突然目の前を覆いつくしたのは 赤。 朱。 紅。 その色はまとわり付いて離れない。 私がどれだけあがこうとも。 私がどれだけ逃げようとも。 体ではなく目と手だけを覆いつくすのは… 血の紅い色… まるで過去からは逃げさせないというように… .
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