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妹ちゃん
寒い冬も終わり、
桜舞う春が来て、
長い夏が明け
哀愁漂う秋が来る
止まってしまった時間は、そのままで
何かあれば拓哉を訪れる仲間達
相談事
めでたい事
死んだ兄宛にたくさんのハガキが来る
私もあれから大きくなった。
一番上の兄が死んで15年、二番の兄は異国の地で、両親は畑をして自給自足の生活を
私は…兄と同じ大学に通っている。今日は兄の命日だ。
兄の命日はいつも兄の前に居る
兄は淋しがりだから…
先日夢で早く相棒見つけろって言われた
余計なお世話だっての
「こんにちは、元気そうね」
「はぁ」
直美さんが来た。
兄の元恋人。
私は好きじゃない。
「私もう家に入ります。」
逃げようとした。
「アナタも聞いて欲しいの…。今日は拓哉にさよならを言いに来たの。
拓哉がいつまでも私の心を縛るから、私はおばさんになっちゃった。いつまでも若い拓哉がうらやましい。私フランスに行くわ。それじゃ…生まれ変わったら二人で幸せになろうね。じゃぁまたね…」
彼女はそう言って帰って行った。
彼女の後ろ姿に兄がべーってしているように私は思った。
この家は私が貰ってこの田舎で大好きな人(未定)と暮らしたいな
fin
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