高校時代

11/14
前へ
/20ページ
次へ
ハリアーはそんなに大きな体ではないが、めいいっぱい体を使って障害を飛んでいる。 バネがあり空中で失速することなく次の障害へと向かう。 酒口はかなり早いペースで走っている。 近道こそしなかったが小回りをして時間短縮をするハリアー。 この試合でトップのタイムがでそうだ。 何も無くハリアーがゴールを切り終わった。 酒口はハリアーを愛撫しながらも表情はあまりよくなかった。 タイムが気に入らないんだろう、大迫との差を3秒も縮めたのに。 馬術での3秒差はかなりの良いタイムだ。馬の早さやコースの通り方などでタイムは違ってくるが、一流になればなるほどタイムの差は少なく、0.1秒差で勝ち負けが決まる試合も少なくない。 断トツのタイムを叩きだしたハリアーは、まだまだ元気そうに鼻を鳴らしていた。 これでかなり優勝は難しくなった。 それにまだ二人も残っているのだ、虎視眈々と優勝を狙うライバルが。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加