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ハリアーはそんなに大きな体ではないが、めいいっぱい体を使って障害を飛んでいる。
バネがあり空中で失速することなく次の障害へと向かう。
酒口はかなり早いペースで走っている。
近道こそしなかったが小回りをして時間短縮をするハリアー。
この試合でトップのタイムがでそうだ。
何も無くハリアーがゴールを切り終わった。
酒口はハリアーを愛撫しながらも表情はあまりよくなかった。
タイムが気に入らないんだろう、大迫との差を3秒も縮めたのに。
馬術での3秒差はかなりの良いタイムだ。馬の早さやコースの通り方などでタイムは違ってくるが、一流になればなるほどタイムの差は少なく、0.1秒差で勝ち負けが決まる試合も少なくない。
断トツのタイムを叩きだしたハリアーは、まだまだ元気そうに鼻を鳴らしていた。
これでかなり優勝は難しくなった。
それにまだ二人も残っているのだ、虎視眈々と優勝を狙うライバルが。
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