コンドルとの出会い

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試合当日 『天候もよくいい試合日和だ。馬術では雨が降っても試合を行うのが普通だから、こういう晴れた日に試合できるのはうれしいな~』 「最初は私から行くわ。」 そうゆうと彼女は早くもコンドルに騎乗し準備運動を始めた。 馬も人間と同じで急に激しい運動をすると骨折や肉離れなどを起こすこともあるからである。 準備運動の間、僕はまず厩舎を見て来た。 なぜならどんな環境で育ってきたか。 またボロ(馬糞)の色や形で馬の体調がわかるからだ。 この馬事公苑は施設も整っていてとてもいい環境だと言えた。 コンドルの体調もいいようだ。 そんなことを考えている間に準備運動が終わり。 そろそろ彼女の時間が近づいて来た。 「絶対負けないから。」 「僕も負けたく無いです、コンドルを好きになりましたから。」 いよいよスタートのベルがなろうとしています。 彼女の敬礼の後に。 「ジリリリリィィィ…」 試合開始のベルが馬場に鳴り響きました。
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