雪山にて

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荷物を担いで道なき道を彼は歩いていた。 あと少しで村に着く。その証拠に山の斜面は緩やかになり、人家から立ち上る煙が見えていた。 森を抜けて視界が開けた。少し目線を下げると山に囲まれるように小さな村があった。 「熊山村」そう自他共に呼ばれる村が彼の生まれ育った村である。
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