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家族は熱が出た侑里の為に薬を買いに少し外出をしていた。
「……遅いなぁ…。もしかして本当にリングを買いに行ったんじゃ…?」
侑里は少し翔太へ罪悪感を感じながら一人ベットの上で待っていた。
するとひとつの電話が
「はい、深上です。……ぇっ!?」
侑里は寝間着のままサンダルで家を飛び出した。
向かった先は…近くの病院だった。
バンッ
「お母さん!」
「病院では静かに!!…深上さんの親族ですか?」
看護婦が息を切らせている侑里に気付く。
そして担当の先生に話を聞き、直ぐさま病室へ。
「お母さん…お父さん…っ」
侑里はもう目を覚めないであろう傷だらけの二人を見つめた後、まだ息のある翔太の…―きっと二人がとっさに庇ったのだろう―…元へ行った。
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