五月二日。

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あれから君を捜し回って、同じ学年だって分かってすごく嬉しかったけど、教室を覗いていた私をよそに、他の女の子と話をしていたよね。 私にはそれが許せなかった。 しかも話している相手は、学級委員で誰からも人気があって、おまけに美人の倉本舞奈さんだった。 私なんて足元にも及ばない……。 一年生の冬、私はすごく苦しんだんだよ? でもそんな冬が過ぎて、二年生になった私は、新しいクラスの中に信君がいるということを知った。 すごく嬉しかったよ。 でも、なんでクラス名簿の所にあの倉本さんの名前まで書いてあるの? 神様、ひどいよ……。
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