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新学期が始まったその日から、毎日毎日私は信君に振り向いてもらえるように頑張った。
でも、信君は倉本さんや他の女の子と話してる。
私には全然振り向いてくれなかった。
そのうち私は、『信君が他の女子に取ラレチャウカモシレナイ』と思うようになってきた。
いや、『カモシレナイ』じゃなくて、『ゼッタイ』だわ。
このままじゃ、絶対に信君は私以外の女の子と……!
嫌!
それだけは絶対に嫌よ!
そう思うようになった私の心の中には、ある感情が芽生えてしまった。
『向かぬなら、殺してしまえ。あの男』
……これしかないわね。
そうだよ。
信君を殺してしまえばいいのよ。
どうせ振り向いてくれないなら、私のことを見てくれない信君なんて死んじゃえばいい。
でも大丈夫だよ……。
死んじゃった後は、ずぅっと私がそばにいてあげるからね……。
信君……大好きだよ……。
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