63852人が本棚に入れています
本棚に追加
床にひざまづき、ガタガタぶるぶると震えるその姿は、本当にあわれだった。
「僕は生徒会長だからねぇ……。
色んな情報が耳に入ってくるの。
三村君、わかるかな?」
「うわああああああああぁぁぁぁぁっ!!
かいちょーっ! 僕が間違ってましたあああああああああっ!
お手伝いでもなんでもやりますから!
どうかその話しは言わないでっ」
半べそをかきながら、三村は舞奈の足元にひざまづいた。
「わかればいいのだよ。わかれば!」
まったく、情報源がどこなのかは知らないが、恐ろしい女生徒会長だ。
さて、次は俺の番だが、一体どんな秘密を握られているんだろうか。
「信君!」
ほら来た。何を言ってくるのやら。
俺が身構えていると、舞奈はいきなり俺の元に詰め寄り、顔を近づけて来た。
最初のコメントを投稿しよう!