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「松田さん…何か今日元気なかったね」玲子は言った。
「そうかなぁ…最近徹夜続きだったからかな」孝彦は頬をぽりぽり掻いた。
「こないだの週刊誌の…気にしてるんじゃない?」玲子が孝彦を覗き込む。
そう言えば、七海との事が週刊誌に載せられたばかりだったっけ…孝彦は心でつぶやいた。
「はははっ…あんなのどうって事ないよ」孝彦は笑ってみせた。
「奥さん出て行っちゃったんでしょう?」玲子は言った。
「ゔ…まぁね…」孝彦は苦笑いした。
そして話を変えた。
「それより…曲どうだった?」
孝彦はWingsに曲を提供していたのだった。
「ああ…すっごくいい曲だったよ。本当にありがとね、松田さん」玲子は満面の笑みで言った。
「そりゃ良かった」孝彦はうまく話を反らせたと安堵の表情を浮かべた。
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