別居

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美和子が出て行って2ヶ月が過ぎた頃、O'zは次のシングルに向けてのレコーディングがスタートした。 「一小節減らしてみようかな…」孝彦は譜面を書き直した。 「ララララ~♪」稲葉がメロディを口ずさむ。 「書き直してる間、休憩してていいよ、稲葉」孝彦は言った。 稲葉はソファーにいる宇川美姫の元に行った。 「休憩だって」 「お疲れ様、浩二」美姫がコーヒーを差し出した。 「サンキュー」稲葉が受け取る。 「ラララ…いや、違うな。ララララ~か…」孝彦はブツブツ言いながら譜面を書く。
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