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新宿にあるワインバーに寄った帰り、孝彦はあるカップルに目が行った。
「早く来いよ!」
男が嫌々そうに女に言っている。
「ご…ごめんなさい」女はうつむきながら言った。
あれ…?
あの女の子…
…!!!
あの地味な女だ!!
孝彦はいつか六本木で会った女だと気が付いた。
「松田さん、どうしたの~?」和泉が覗き込む。
「あ…あいや…何でもない…」
そうは言うもの、孝彦は何故か女に目が行った。
男が急に女をグーで殴る。「早く歩け!」
「ご、ごめんなさい…修君」女は男について行った。
世の中には女に手を上げる男がいるんだな…孝彦は思った。
それから孝彦は何度も女を目撃することになる。
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