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「玲ちゃんさ、男に殴られた経験ある?」孝彦は唐突に言った。
「ええ?何、急に」玲子は笑った。
「男に殴られても一緒にいたいと思っちゃう女の心境って何だろ?」孝彦は言った。
「次の新曲のネタか何か?稲葉君に頼まれたんですか?」玲子はケタケタ笑った。
「いや…最近そんな女に出くわしてさ…」
玲子は少し考えて「好きだから一緒にいるんじゃないかな」と言った。
「そういうもん?」孝彦も少し考えた。
「本当に好きなら…殴られても一緒にいるんじゃないかな。私はごめんだけど」玲子は言った。
「ふ~ん…」孝彦は腕組みした。
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