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「チャイナブルー…ご馳走さまでした」女が言った。
「いいえ、どういたしまして。それより男を見る目、磨いた方がいいよ?」孝彦は言った。
「そう…ですよね…」女はうつむいた。
「君を大切にしてくれそうな男子ならたくさんいると思うけどなぁ…」と孝彦。
「そうですかね…」女は言う。
「あの男が好きだったの?」孝彦は聞いた。
「ええ…まぁ。彼…すごくモテる人なんです。私と付き合ってくれたのも奇跡に近いかなって思って…」女は言った。
「あんなのがモテるんだ…。もっといい奴いるぜ?」孝彦は言った。
「私…あんまり男の人と交流なくて…。でも修君のことは吹っ切れました。ありがとうございました」女は深々お辞儀した。
すると孝彦の携帯が鳴った。
「あ、じゃあ…私はこれで」女は一礼すると去って行った。
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