そして僕は…

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「今日春香ちゃん家に行くんだよね~」   振り向いた僕に悪魔の笑みを見せ、唐突に禁断の言葉を口にした友達。   嫌みと思える言葉の中には、もう一つ企みがあるのは僕は知っていた。   なんたってこの友達、桐生 未来は僕の小さい頃からの友達で、いつもいつも未来の企みに付き合わされ幾度なく大変な目にあわされたのは言うまでもなかった。   だから、この企みある言葉は、怖くて寒気がさしてならないのだ。   「い、行くんだ。へぇ~」   同様と焦りがつのり、自分の顔が青ざめて行くのが手にとるように分かってしまう。
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