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暑い…。
今年の夏は暑すぎる…。
自分がチョコレートだったら、
間違いなく溶けているだろう…。
クーラーをガンガンにかけ、
作曲していたら、
彼女からメールが来た。
『明日、
花火大会があるんだけど、
一緒に行かない?
場所は、先輩と初デートした所。
時間は、21時からです。』
返事は勿論…。
『OK!』
そして、次の日…。
「ゴメン~。遅くなって。」
先に着いたのは自分だった。
「あ、平気平気。今着たとこ。」
本当は、30分前に着いた。
外見はしっかりしてそうだが、
以外とマイペースな彼女。
そんな所が、また好きになる…。
「場所、取ってあるから。」
「本当?ありがと♪」
「はいはい。」
そして、始まった…。
真っ黒の土に、
黄色や青の花が、
綺麗に咲く…。
時には光の噴水も…。
時間を忘れ、楽しんでた。
ふと時計を見ると、23時。
花火は終わり、
余韻に耽っていた。
「今日は楽しかった♪
また、行こうね。」
「もち!」
「先輩…。」
なんか良い感じのムード。
そっと、彼女を抱きしめる…。
「嫌…。」
「え…?」
びっくりしたのだろうか…。
「先輩、ごめんなさい…。
クラスに、
好きな人がいるんです…。」
「………。」
返す言葉が、
しばらく見つからなかった…。
「そっか…。頑張れよ!」
「先輩…。」
「最後に、一緒に帰っていい?」
「うん!」
明らかに無理してる…。
あのメールは?あのキスは?
あの一緒に見た夕日は…?
その人はどんな人?
いつから好きなの?
これで終わってしまうの…?
色々な疑問が、
頭の中を駆け巡る…。
「頑張れよ!」
「今までありがとう~!」
そうして、二人は別れた…。
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