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彼女から力が抜けていく。
安心したのか、
寝てしまっているようだ。
そっと、
彼女の体を横にさしてあげた。
ここは階段の裏。
当然、
一目につくような場所ではない。
そこに、眠っている彼女と、
自分がいる…。
自分の顔を、
そっと彼女に近づける…。
あと少し…。
「ん…」
彼女は起きてしまった。
慌てて座り直す自分。
「先輩…」
彼女がそういうと、
照れている自分に近づいてきて、
唇が、頬と触れ合った…。
柔らかい…。
こんなに柔らかいんだ…。
始めてで、
動揺を隠しきれない自分に、
「ありがとう…」
と、呟いた…。
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