アンド・エンド・ラウンド

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雨の降るよるに、ぼくはわざと家を飛びだす   ぼくの前世はきっとおさかなさん。 だってこんなにも水が愛しい つめたいなんておもわない きっと雨だってなにか伝えたいことがあるんだ   雨はぼくを包みこんで、ゆっくり歩くことを促したよ ぼくは いつの間にか痛みの消えていた足をふしぎにおもうこともなく、 霧の立ちこめた道をすすんだよ   その先が たとえ海でも 雨が望んだのなら それはしかたのないことだよね
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