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また、魔倉庫の容量は魔力の量と魔法の熟練度で変わる。それから四人は再び歩き出した。
僧侶はスライムを殺したことで、少しカイトに怒りを感じていたが、結局は同じ結果だったと、怒りを治めていた。
カイトは助言はしたが、聞き入れないだろうな、魔法使いはともかく勇者は絶対に、と思いながら最後尾を行く。
その思いは当たっていたようで、勇者はカイトの助言に怒りを感じながら先頭を歩き。
魔法使いも同様だったが、カイトの言うことももっともだ、と感じながら進んでいく。
ここから魔国へは距離があり、各地に町や村が点在しているが、一日で着くような距離では無い。
やがて日が暮れ、夜行性の魔物が出るため、平原のど真ん中で野営することになった。
ここまでの道のりをカイトは思い出す、あの後再び敵と遭遇し、相手はス二匹のスライム。
今度は僧侶の補助魔法によって、一時的に四人の攻撃力と防御力が上がったが、相変わらず勇者の攻撃は空振りだ。
だが、魔法使いはカイトに言われたことを思い出し、杖を構えてスライムを狙いすます。
放たれた火の玉は見事にスライムに当たり、一匹倒すことに成功し、続けて二匹目も魔法使いが倒した。
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