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城下町を出れば平原がある、城下町と平原の間には高い塀と深い堀があり、四方にある跳ね橋が唯一の道となっている。
ちなみにだが、城も同じ作りになっていて、城の場合は跳ね橋は一つだ。
現在平原の真ん中で勇者達は魔物と対峙している。相手はスライム型の魔物なのだが、勇者達は苦戦している。
あの後勇者が歩き出し、カイトは鎧を脱げばいいのに、と思いながらその様子を見ていると遭遇した。
弱い分類の魔物なのだが、魔法使いは命中率が悪く、勇者は動きが鈍いせいで、一向に攻撃が当たらない。
もちろん僧侶は戦力外で、カイトは二人の強さを計るため、手出しをせずにその様子を観察する。
「うおぉぉぉ!!」
大声を上げて、聖剣を振り上げて走る勇者、しかしその動きは鈍く、動きは剣に振り回されている。
だから逆にスライムの体当たりを食らい、それによって勇者は尻餅をついた。
「アレン!今助けるわ!」
それを見た魔法使いが援護のために火の玉を飛ばすも、火の玉はスライムをそれていく。
魔法使いは当たらないことに苛立ち、魔法を連発すると、今度はスライムではなく勇者に火の玉が向かった。
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