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カイトはそろそろ良いだろうと思い、魔倉庫からお椀とスプーン四つずつ、それとお玉を取り出した。
お椀に料理とスプーンを入れ、三人に配り、鍋は棒の両端を持って一旦火の上から外しておく。
そして食事の前の祈りを終わらせた後、カイトはパンを三つ配り、それぞれが食事にありついた。
ちなみに、部屋型の簡易トイレをカイトが魔倉庫から取り出していて、四人は道中もお世話になっていた。
その後、テントは男女で別れて使うようにし、魔法使いは、湯浴み出来ないことが不服のように見えた。
カイトは寝具を三つ魔倉庫から取り出して渡すと、三人はそれぞれ分かれてテントへと入っていく。
(この様子だと、しばらくは夜通し見張りだな)
そう思いながら、火を絶やさないように薪をくべるカイト、夜間に襲撃が無いとは限らない。
しかも夜間の魔物は昼間の魔物よりも危険な物が多い、しばらくするとテントから誰かが出て来る。
場所は男用テントで、相手は一人しかいない、カイトが様子を見ていると、勇者は女用テントへと向かう。
どうやら夜這いするようで、カイトは魔倉庫から吹き矢を取り出して、勇者へと放つ。
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