初めての町

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僧侶が補助魔法を使うと、戦前から避難し、魔法使いは多少避けられながらも、ごろつきに魔法を当てる。 しかし勇者は人を切るのに抵抗があるのか、元々鈍い剣がさらに鈍り、ごろつきに傷一つ負わせられなかった。 魔法使いの命中率が上がったお陰か、周囲の建物に被害は無く、カイトはそれを見て一安心した。 それもつかの間、勇者達が場所を移動し始め、カイトは勘定を払って気配を消し、後を追う。 今回は僧侶が振り向くことはなく、カイトが勇者達を追っていると、宿へと勇者達は帰っていく。 それに一安心し、間を置いて、カイトも宿へと帰り自室へと入る、中では勇者がシャワーを浴びていた。 カイトはベッドに座り、装備を外しながら勇者の動向を気にかける、勇者が夜這いに出るかも知れないからだ。 各部屋のドアには鍵が着いているものの、魔法使いか僧侶が招き入れれば意味がない。 だがその心配は杞憂だったようで、シャワーを終えた勇者はベッドに寝転がりそのまま寝入ってしまった。 旅の疲れもあったのだろう、その様子から起きる心配もなく、カイトもシャワーを浴びて就寝する。 一方、僧侶は夕食の時に感じた気配を思い起こしていた。
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