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「うぐぁっ!」
「「アレン!」」
倒れる勇者、それを見て魔法使いと僧侶は声を上げ、魔法の精度が落ち、魔法使いは駆け寄るべきか考える。
だが、その隙が命取りになり、通り魔は続いて魔法使いを標的にし、放たれる魔法を避けて間合いを詰めた。
なす術も無く、勇者同様に斬り捨てられる魔法使い、通り魔は無防備な僧侶も切り捨てカイト向かう。
この間マントが翻ること無く、通り魔の体は剣を持つ腕しか見えず、その腕は動きやすい鎧に覆われていた。
静観していたカイトは剣を抜き、通り魔に斬りかかる、その時に魔倉庫から回復薬を取り出していた。
通り魔はとどめを刺す気は無いようで、三人共息があり、戦闘の片手間に、三人に回復薬をかけて傷を癒やす。
(辺りに人はいない、三人も気絶してるな)
カイトはそう思い魔法を使い、三人は宙に浮き邪魔にならない場所に移動させられた。
その時に魔倉庫から大きな布を三枚取り出し、三人の体を覆う、三人の服が破けたからだ。
三人を運び終えたカイトは、通り魔に専念して剣を振るう、今まで避けていた通り魔が防御しだす。
間合いは相手の方が広いが、カイトはそれを気にせずに突っ込み、通り魔はすかさず剣を振ろす。
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