初めての森

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リーナはそれを無視し、一行がしばらく道を行く、次第に日が落ちてきて、森は薄暗くなってきた。 カイトは早めに野営すると告げて、森の中の広間を探す、そこで拾ってきていた木を薪にして焚き木をする。 三人も地に腰を下ろし、カイトは二つのテントを組み立てて、食事の準備を始める。 魔倉庫から、前々から持っていた食材を取り出して調理し、食事を終えて三人は床についた。 勇者に睡眠薬付きの針を刺した後、カイトが見張りをしていると、テントから、リーナが出てくる。 「戦う訓練、お願い」 「ああ」 カイトはメイスの使い方を教え、その後応用も教える、ただ相手の命を狙うだけが武器では無い。 部分的に使用不能にすることで、相手の戦意を削ぐことも出来、わざわざ殺す必要もないのだ。 それをリーナに教えて、まずは素振りをする。最初だからか、リーナはメイスに振り回されている感じだ。 そうして早めに訓練を切り上げ、リーナはテントへと入っていき、カイトはいつも通り見張りをする。 そうして朝になり、魔法使いとリーナがテントから顔を出し、カイトは顔を洗うよう促した。
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