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三人は不服そうであったが、無駄遣いをしないために、王様とカイトが事前に決めていたことだ。
勇者に渡せば直ぐに使い果たす、魔法使いや僧侶に渡しても、勇者にせがまれて結果同じだろう。
これで謁見は終わり、勇者達が退出していく、王様はその様子を見ながら、カイトよ頼むぞと願っていた。
城を出ると道の左右には人だかりが出来ていたが、勇者を己斐にする貴族や、勇者の毒牙にかかった女性ばかりだった。
そんな現状なので、この街では買い物が出来ず、四人は跳ね橋を渡り城下町から外へ出る。
城下町を出てしばらくすると、勇者が息切れしだし休もうと言う、それに魔法使いと僧侶か賛同した。
「自己紹介しようよ、僕はアレン、年は十九、知っての通り勇者だ」
「私はサーシャ、年は十七、魔法使いよ、貴方には名前で呼ぶことを許さないわ」
「私はリーナ、年は十六、僧侶をしている」
息切れしながら勇者が言い、次に魔法使いが告げて、カイトを指差して名前で呼ばれることを拒否した。
その次に僧侶が興味なさそうに言い、まだ自己紹介をしていないカイトに三人は目を向ける。
「俺はカイト、年は、、二十一、剣士だ」
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