キルアとリリア

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3月10日 独立記念式典が行われる、グランド・ゼロ広場には式典準備をする人たちで溢れていた。 そこへ、長い金髪の髪を風になびかせた女の子と、それに連れ添う男の子が公園の真ん中で立ち止まり、辺りを見まわしていた。 「すごいなリリア!」 「本当人ばかりですごい!まだ6日前だって言うのにね。」 「だよなぁ―」 「初めてムーンに来たけど、綺麗で素敵なとこだね。」 「そうだね。ここまで、とは思わなかったよ。」 「それはそうと、早くやることやらなきゃな!」 「ちょと残念だけどね…」 明るかった二人の表情は変わり、真剣な眼差しになり、人込みの中に消えていった。
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