前髪 その壱

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アレ「あの…」 ちょうど見回りに来て口の拘束がとけたのでまずいと思いつつ話をかける アンドレイ「なんだ!」 捕まってる身だから当然の反応だけど恐る恐る口を開く… アレ「前髪切ってもらうことって…」 アンドレイ「できるわけないだろ」 そういうとまた口を塞ごうと器具をつけられそうになったので… アレ「そこをなんとか…」 アンドレイ「仕方ないだったら…」 どこからともなくハサミを取り出すとアレルヤの長く伸びた前髪を大胆に鼻辺りまでパッツンと切った… アンドレイ「これで文句ないだろう」 アレ「いや…さすがにパッツンは…」 アンドレイ「文句を言うな」 改めて口を塞ごうとするがさすがにパッツンは嫌なので無理やりを承知で聞いてみた… アレ「自分で切りたいのでちょっとだけでいいんで外していいですか…」 アンドレイ「できるわけないだろ!」 アレ「どうせ手縛ってるバンド外しても足が縛ってあるんで逃げれることはしませんよ…」 捕らわれてる人がこんなこと言うべきでもないが真実ので仕方ない… アンドレイ「まぁ確かにそうだな…じゃあ少しだけだぞ」 アレ「ありがとうございます」
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